活動記録
活動記録>平成24年度行政視察 2月2日(木)
■平成24年度 行政視察

議会改革及び議会基本条例について

  研修視察日 平成24年2月2日 10:00〜11:30
視 察 先 佐賀県嬉野市役所(市議会において)
歓迎挨拶 嬉野市長 谷口太一郎氏
説 明 員

市議会(副議長)田口好秋 議員
(文・厚副委員長)平野昭義 議員
山口 要 議員、小田寛之 議員、他3議員

報告者

中嶋昭雄

<嬉野市の概略>
 嬉野市は、06年(平成18年)1月に旧塩田町と旧嬉野町が合併し市制が施行され佐賀県南部に位置し、武雄市と鹿島市に挟まれ長崎県に接し、人口は28,708人(23年4月1日現在)である。
 旧嬉野町は1300年の歴史ある古くからの温泉まちで「日本三大美肌の湯」として栄え有名であり、旧塩田町は長崎街道(小倉から長崎間の道)の宿場町として、また有明海の遡流からの川港としての役割も持ち合わせ、塩田津と呼ばれ水上交通の中心地として繁栄した。
 産業・特産品として、1577年(天正5年)肥前吉田焼き(磁器)があり、うれしの茶(玉緑茶)の生産は現在日本一を誇り、「ふき、いちご、ゴーヤ、キュウリ、インゲン」などの農産物と地酒などがある。
◎議会改革について
(1) 改革における経過について
 ●平成18年1月の合併後に議員間より提案がある中で検討を始め、平成19年7月の全員協議会において
  条例について最初の学習会を開催される。
   その後、議会運営委員会また有志などによる各先進地の県・市議会の視察研修を、更に全員協議会や種々
  の会議を持ち研鑚を重ねられる。
   平成20年12月議会で議会制度改革特別委員会を設け
  議会基本条例と政治倫理条例の検討をされる。
   平成21年5月1日から20日間にパブリックコメントや行政
  回覧等で公表し、市民からの意見を募集しその意見を参考
  にさらに検討を行われる。
   平成21年6月議会において、「嬉野市議会基本条例」及び
  「嬉野市政治倫理条例」を議員提出議案として上程、全会一致
  で可決され同年7月1日より施行された。(詳しくは別紙参照)

(2)改革項目及び進捗状況について
 ◆項目
  ●住民参加 → 委員会等を含む、種々の機会を通じて各種団体との意見交換
          → 年1回以上の議会報告の開催
  ●情報公開 → 議案の賛否の公表
          → 政務調査費の全面開示
  ●議会機能強化 → 政策討論や自由討議の活性化
          → 執行部への反問権の付与
          → 本条例の目的達成の検証の義務付け
 ◆進捗状況
  ●H19年 7月→議会全員協議会(政治倫理条例、議会基本条例制定に向けた学習)
  ●H19年11月→安芸高田市議会へ議会運営委員会による視察研修
  ●H19年12月〜H20年11月→議会制度改革について検討
  ●H20年 8月→三重県議会及び伊賀市へ議会運営委員会による視察研修
  ●H20年12月→議会制度改革特別委員会の設置
  ●   〃   →第1回議会制度改革特別委員会で議会基本条例の検討を始める
  ●H21年 1月→大村市議会へ視察研修
  ●  〃   1月〜5月→議会基本条例・政治倫理条例案に対するパブリックコメント
  ●H21年 5月〜6月→意見をいただいた市民の方へ回答等を送付
  ●    〃     →条例案について意見を参考に再検討し全員協議会で承認
  ●H21年 6月→議会基本条例・政治倫理条例の議員発議上程、可決
  ●H21年 7月→議会基本条例、政治倫理条例の施行

(3)現状の課題と今後の取り組みについて
  ●賛否の公表、重要な議案に対する各議員の賛否を議会だより及びホームページで公表。
  ●市民、市民団体、NPO等との意見交換、各常任委員会で実施。
  ●議会報告会の実施、年1回以上の議会報告会の実施を規定している。

◎議会基本条例について
(1)制定に向けた取り組みに至る背景について
  ●市民から「議員に市政について負託しているが、政策提言なども議会は何もせず単に市長の政策の追認を
   するだけだ」、また全国的に議会改革の流れが高まってきたこと。
  ●議会また議員として本来の職責を果たすため、議会改革が必要であり制定する動きとなった。
  ●掲げられた市議会のモットーとして、
    @議員が変われば議会も変わる。
    A議会が変われば行政も変わる
    B行政が変われば嬉野市も変わる
    C会して議し⇒議して論じ⇒論じて決し⇒決して行う
    D愚直にそして確実に議会改革!!

(2)策定において留意された点等について
  ●市民と議会の関係    (別紙参照)
  ●行政と議会の関係    (別紙参照)
  ●自由討議の保障     (別紙参照)
  ●最高規範性及び見直し手続(別紙参照)
  ●細部の留意点
   @市民との会合(議員と語ろう会)開催前に、議員間でテーマの内容を合議し意見統一して、事前の資料
    作成と模擬会議などの準備を行う。(1会場に6名の議員で参加)
   A条例策定へゴールを決めて推し進めたので予定通りに施行できた。
   B策定会議作業等は、ハードスケジールで週に一回以上行った。
   C委員長が他市先例をもとにたたき台をつくり会議に諮った。
   D作成過程で研鑽を重ね、実行力あるものにしないと結果が出ない(作るだけの目的では無駄になる)。

(3)市民の反応について
  ★市民の反応については、以前との変化はまだ知り得ていない。
  ★市民・各種団体との意見交換会では、開催当初より参加者が減ってきたので会場の細分化を図っている

(4)制定後の議会の変化について
  ●地域主権⇒首長の権限拡大
  ●二元代表制⇒議会のレゾンレートル(存在意義)
        自由闊達な議論・論点、争点の明確化
  ●市民の声に耳を傾ける=議会改革のパートナー
        市民←(協 働)→議会

● 所 見
 嬉野市のこの議会基本条例制定への取り組みのすべてにおいて、市議会議員さんが中心となり進められたとのことです、今回の視察研修の進行と策定経緯など詳しい説明も市議会議員さんで行って下さいました。
 条例制定に至るまでの背景から、議会先進地への研修、議員間討議、市民との会合など、条例作成(H19年7月〜H21年7月1日施行)まで数多くその作業に取り組まれたことに敬意を表する次第です。
 地方分権改革に伴う権限移譲による裁量権の増大に対応のしうるため、市民と首長と議会の関係と、二元代表制としての議会のあり方などの再構築を図り、来たる時代に呼応し得るためにも喫緊の課題であることにおいて私たちも同船であることを思う次第です。
 以上報告とします
報告者 中嶋昭雄
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