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活動記録>平成24年度行政視察 7月11日(水)
■平成24年度 行政視察

釜石大槌地区行政事務組合消防本部(岩手県)

 
研修視察日 平成24年7月11日(水)13:00〜15:30
視 察 先 岩手県釜石市
現地説明者

釜石大槌地区行政事務組合
消防本部 消防課 警防係長

消防司令
道又 義明氏
● 感 想
 3・11地震、大津波が発生した当時、私たちは本議会開会中で議場にいた。
同僚の瀬川議員が質問に立っているその時に緩やかではあったが、大きな市役所が横に大きく長い時間揺れた。
 当時私は市長の真向かいの席に座っていて、揺れを感じた時、思わず市長と顔を見合わせ、「何?地震?それともめまい?」と、言葉を交わさずとも分かるような大きな変化に戸惑いました。
 すぐさま、全員がそれを認識し、本議会は状況を把握するため一時中断した。
本会議終了後、テレビを観て驚きとショックを受けた。
 その映像は、まるでパニック映画の1シーンを観ているようで、これが現実のものであるということを認識するのにしばらく時間がかかった。
 阪神、淡路大震災の時も大きな衝撃を受けたが、今回は、大地震に大津波が重なったため、文字通り想定外の災害になった。
 あれから約1年4ヶ月が経過後、今回の研修となった。
 花巻空港に到着した我々は、当該地へ向かうためバスで移動した。
 消防本部での研修予定であったが、本部も津波の全壊被害に遭ったこともあり、バスの中、現地に降りて現場を見て回る方がより良いと考え、ほとんどが現地を歩いての研修となった。
 釜石付近に到着したあたりから、建物が津波により基礎だけが残ったところや、1階から2階付近までが津波により破壊されながら何とか原型を保っている建物等が混在していた。
 高台の建物はほぼ無傷、低いところは全壊、半壊等様々であり、地震よりも津波による被災が大半であったように感じた。
 大槌町では、釜石市よりもまちがずっと酷く傷んでいた。
 海側の地形が湾のように入り口が細く津波の高さが他地域よりも高くなり、より威力が強かったため、広範囲に被害が拡大した。
 ほとんどが更地状態であり、ここも基礎だけが残っていた。
 大槌町役場は辛うじて残っており、役場玄関上に設置してある大時計は津波到来時の時刻で、一部時計の針が破損したかたちで止まっているのを見て、改めて胸が詰まりました。そして役場建物前には多数の献花や御供え物があり、改めて鎮魂の意を表しました。
 震災発生時、行政の主たる人たちが次々と亡くなり統制が取れなくてかなり苦労したと担当消防署員の方が話されていました。
 震災後、テレビでよく放映されていた大槌町中心部にある墓地の高台からまち全体を海に向かって見ました。墓地は山の斜面に沿って下から上へと大きく広がっており、下部の方に詰め所がある。
 以前から、災害等があった時にはここへ避難すれば助かると言われていたこともあり、地震発生当時ここに駆け込んだ多くの人たちが津波に襲われ亡くなったことを聞いた。それよりもう少し上まで避難していれば助かった。津波が押し寄せたところの墓石は倒壊したが、それより上の墓石は被害が非常に少なかった。本当にほんの少しの差であることが見てとれた。残念である。
 まち全体を見ると、何もない荒れ果てたところに特に目立っていたものとして飲み物の自動販売機がいたるところに多く設置されていた。
 震災以後多くの救援者が訪れています。地元の人々は勿論、そのような人々のために設置されたのでしょう。
 現場は、まだまだ瓦礫、残骸等の回収に追われ、建て直しからみる復旧・復興にはかなりの時間を要するものと思われるが、それらの進行に一番欠かすことの出来ない導線、つまり道路の復旧がしっかりとされており様々な車が行き交っているのを見て、少し先に対する希望の光が見えた気がした。
 やはり、有事の際に道路は必要不可欠であり、人々のライフラインであることは間違いない。
 草津市においても、今後の取り組みにおいてこの重要性をしっかりと認識して事にあたって頂きたい。
 バスで移動しながら津波が押し寄せた場所の説明を受けたが、建物の崩壊は勿論、山々の針葉樹群が塩害により軒並み枯れているのを見ることで、その範囲を知ることが出来ました。
 日頃から避難訓練を行っていたおかげで、誰一人として死亡者を出さずに済んだ小学生が通っていた学校を見、どれだけの道中を避難のため移動したのか、それらの説明を受けた時、草津市には津波は関係ないにしても、有事の際に果たして同じ行動がとれるのか、日頃からの身を護るためのトレーニングが必要であると感じた。
 仮設住宅においても、それぞれが高台の土地を利用し建てられているが、建築が後になる程立派な建物になっているように感じた。一番気になるのは空調であり、壁の厚さが、四季を通じて住んでおられる建物によって差があるように思えた。
    

    
 視察地到着来、到る所で現地の人々を見ると、月日が経過したとはいえ進まない現状の中において大変な思いでおられると思っていましたが、意外に皆さんが元気で活発に生活をされている姿が印象的だった。
 今世の中では、いつの頃からか自助・共助がどんどん欠落し、自己愛の塊、自分の損得で物事を判断し、私の考えは正しいと義務を果たさず権利のみを主張する人間が増殖中である。
 草津市においても、まちづくり協議会と称して「地域の自立・共助の確立」に向けて展開しているが、地域性もありみんなが足並み揃えてレッツ・ゴーとは行かないが、人間が暮らす自然社会においてそれらの確立を少しでも早く構築し、何事にも助け合える地域社会の実現が必要であると今回の視察をし、そこに暮らす人々や現場を目の当たりにし、改めて強く感じました。
 草津市議会においても、議員は現地を自分の目で直接見て何かを感じ、考えて欲しいものです。
 今回の経験は、今後の議員としての取り組みに対して大きな力となると私自身感じています。
 最近マスコミは、それこそ潮が引いたように以前のように被災地の報道をされることも少なくなっています。
 我々草津市民は、今回の大震災を決して風化させることなく、このことから沢山のことを学び、市民一人ひとりが共に助け合える地域づくり・ひとづくりの実現をする必要があります。
 これからも、様々な政策等に取り組む中で「地域の自立・共助の確立」と、「明るい豊かな草津市」を築き上げるために、草政会として、草津市議会議員として頑張りたいと考えている。

以上
報告者 西田 剛
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