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活動記録>平成25年度行政視察 7月24日(水)
■平成25年度 行政視察

札幌市立東札幌小学校について

研修視察日 平成25年7月24日(水)13:15〜15:00
視 察 先 北海道札幌市白石区東札幌4条5丁目4−20
札幌市立東札幌小学校
設立 1965年 (昭和40年)
児童数  563人  学級数21学級
学 校 長 中易(なかやす)まさき 先生
参 加 者 中島一廣、竹村勇、西田剛、棚橋幸男、
中嶋昭雄、瀬川裕海、行岡荘太郎
● 視察の目的
 東札幌小学校では、子どもたちが、互いの人格を尊重し合うとともに、「知」「徳」「体」の調和のとれた、自立した社会人として未来の社会を創造する心豊かな人間の育成を「学校教育目標」に掲げられています。「どの子どもも希望を持てる学校に」という信念に基づき、「熱中できる授業づくり」など、複数の取り組みを導入し、明日の登校が待ち遠しい学校にしていけるよう、子どものつながりを深めながら教育活動を推進されています。
 今回の視察では、そうした理念に基づく様々な取り組みや実施計画について、調査・分析を進めたいと思います。

※視察の流れ
13:15 学校訪問(校長室)
札幌市立東札幌小学校 あいさつ  中易 まさき 校長
草津市議会  草政会 あいさつ  中島 一廣  会長
13:20〜13:30 ピョンピョン・タイム1・2年生 視察
13:30〜13:40 チャレンジタイム   3年生   視察
読書タイム      1・2年生   各教室 視察
歌声タイム      4・5・6年生 体育館 視察
13:40〜14:25
(5校時)
授業参観 4の1 三高学級  国語 「夏さかん」
授業参観 5の1 中嶋学級  道徳 「心のバトン」
<校長室にて>
14:30〜14:45 特色ある教育活動等の本校における教育内容の説明
14:45〜15:00 確かな学力をつけるための取り組み 道徳教育の説明
● 視察の概要
1.東札幌小学校 平成25年度 学校経営目標
「子どもの未来を拓く学校の創造」
・未来につながる力を育む学校
学校は全ての子どもたちの学力形成の場・人間形成の場であり確かな知性・豊かな人間性・たくましい心身を育てる場である。
・子どもの未来の姿を語り合える学校
学校・保護者・地域がパートナーとして連携を図り、地域に根ざした教育活動を推進する。
・子どもの未来を支える、力のある学校
子どもへの愛情、プロとしての責任と自覚、自らの専門性を高める、熱中を呼び起こす授業など教師力を高める。

2.25年度の重点目標
  「夢ふくらむ東札幌!笑顔輝き、心ときめき」
視点1 子どもの未来を拓く教育の創造
視点2 学びを鍛える〜子供の未来につながる確かな知性の育成〜
視点3 心を鍛える〜子どもの未来につながる豊かな人間性としなやかな心の育成〜
視点4 体を鍛える〜たくましい心身の健康を育む〜
視点5 人としての力を鍛える〜「かかわる力」の育成〜
視点6 教師力を磨く
視点7 共に育てる

3.学校教育のあり方について
全ての子どもたちが「明日の登校が楽しみ」と明日の自分の姿を想像しては期待感を膨らませ、夢や憧れの実現に向けて努力する。教師は子どもが失敗や挫折にくじけそうな時、それを的確に捉え、温かいかかわりを通して子どもを支えることができる。そんな学校のありようを目指している。

4.具体的な取り組みについて
教室、廊下などの壁一面に活動計画・学校目標・作品などが掲示され、階段袖には算数の問題が掲示されているなど、一日の学校生活の時間をフルに活用し、体力・健康の維持を基本に確かな学力をつけるための計画的な取り組みを推進されている。
 また、24年度の学校評価(一年間の取組で子どもの何が伸びて、どこに課題があるかの評価)に基づき、よりよい学校をめざして創り上げた『学校改善計画』を作成された。

改善プラン1 元気いっぱいの学校にします!
 そのためには「心と体」を鍛えます
  気持ちを込めた「あいさつ」と場に応じた『言葉づかい』の指導に力をいれます。
  「東っ子タイム」や「歯磨き指導」を生かして、生活習慣づくりをすすめます。
改善ブラン2 みんな仲良しの学校にします!
 そのためには「ふれあい」を大切にします
  交流遊びや交流給食、秋の交流遠足など、「兄弟学級」「交流学級」の活動を通して、
  「楽しい」「またやりたい」という気持ちを高めていきます。
改善プラン3 歌声がひびく学校にします!
 そのためには「合唱」に力をいれます
  歌声ネットワークづくり…「歌声タイム」「全校朝会:歌の広場」を充実させます。
  今年も高学年が「札幌市児童音楽祭」への参加をめざします。
改善プラン4 みんなで学び合う学校にします!
 そのためには「チャレンジタイム」を活用します
  基礎基本の確実な定着をめざして「かんじとざん」「計算マラソン」に取り組みます。
  授業を高める合言葉『今月の一手』をみんなで実施します。
改善プラン5 思いを通わせる学校にします!
 そのためには「心の教育」を充実させます
  「道徳の授業」を通して心をしなやかにしていきます。*土曜参観 (道徳の一斉授業)
  「体験的な活動」を通して心をふるわせていきます。 *北方自然教育園の活動
改善プラン6 本が大好きな学校にします!
 そのためには「読書環境」を充実させます
  本の増刷や整備を行うとともに、「マイブック」や「寄託図書」に取り組み、読書の日常化を図ります。
改善プラン7 地域と歩む学校にします!
 そのためには「ネットワーク」をつくります  地域に根ざした教育活動を進めていきます。
  「ハローワーク&でっち奉公体験」「日章中との交流」「保育園との連携」「地域清掃」 (詳細説明)

ピョンピョン・タイム
25年6月より、子どもたちの体力・健康の維持、ストレスの解消をねらいとして、毎月のカレンダーに合わせて、中休みに10分間高学年(4、5、6年)と低学年(1、2、3年)が一日おきにBGMに合わせて全員縄跳びに取り組んでいる。
チャレンジ・タイム(みんなで学び合う学校に)
基礎・基本の確実な定着を目指して「かんじドリル」「計算ドリル」を10分間、第2週・第4週の金曜日に子どもたちが自主的に行っている。

歌声タイム(歌声がひびく学校に)
高学年、約300人が8:25〜8:35の10分間、体育館に集合し6年生のリーダーのもと、「合唱」に力を入れている。

読書タイム(「本が好きな学校」)
毎週3日間、朝8:25〜8:35の10分間、豊かな人間性を育む読書活動を推進されており、各学年・学級では、「マイブック」や「寄託図書」等の取り組みを始められ、読書の日常化を図っている。
 朝の時間の中に、「静かに落ち着いた雰囲気の中で読書に浸る時間」を設定することによって、落ち着いた気持ちで一日のスタートをきることができる姿勢を育てる。

東っ子タイム
「朝日をあびて、頭も心もすっきりと!」を合言葉に、登校前の15分を子どもたちはグランドで過ごし、縄跳びをしたり、一輪車や竹馬等の遊具で遊ぶ。マッスルポイント記録カードを配布して、マッスル名人を目指すといった継続性の仕掛けもつくっている東っ子タイムの実施から、遅刻する子どもたちや元気のない表情で登校したりする子が激減した。

夏休み・冬休みの取り組み
長期休業中の子どもたちの「学習へと向かう気持ち」「学びをきたえる」を支えていけたらと考え、「夏休みの学校」「冬休みの学校」として、各5日間の学校開放があり、学校に来た子どもたちは教室や会議室で「自習」をする。
学習時間は9時から11時までの2時間であり、子どもたちの自習や読書に取り組む時間を本校職員や教育ボランティアがサポートしている。

地域と歩む学校づくり
「東札幌友の会」の方を学校にお越しいただいて、昔遊びを教えていただいたり、保育園の園児や先生との交流を行っている。また6年生は、地域の施設やお店の協力のもと、「一日でっち奉公体験」を行っている。
一年に2回、いつも遊んでいる公園を「友の会」の方と清掃活動を実施している。
● 所感
 草政会メンバー7名が東札幌小学校に行政視察にお伺いし、初めに驚いたのが、子どもたちの笑顔と元気な「あいさつ」でありました。
 当日は4年生の国語授業・5年生の道徳授業を参観させていただいたが、4年生の授業では、夏休みを目の前にした子どもたちがイメージする「夏さかん」の俳句を作る「言語活動」の授業時間でありました。先生は、子どもたちと一緒になって、教科書にとらわれず子どもたちのイメージする言語を発表してもらい、黒板に掲載していきますが、時が経ちますと子どもたち同士で発表し合って俳句作りに没頭されていました。子どもたちが授業時間に集中している様子に感銘を受けました。
 5年生の道徳「心のバトン」授業では、クラスメイトがとった行動を考えさせることから、諦めないことや助け合うことの大切さを考えさせ、これからの自分の学校生活に照らし合わせて、どんなことを大切にしていくのか、自分にできることはなにかを考えさせる授業でありました。

 東札幌小学校では、思いを通わせる学校にするために「道徳の時間」を要として、毎年10月に道徳一斉授業(すべての学級が道徳の授業をします)を公開されています。また、週1時間の道徳の授業でも「自分を相手の立場に置き換えて考える場面」「体験的活動を通して実感する場面」「日常生活に結びつけて自分を見つめる場面」を子どもたち自身が考える、心の教育について常に提起されているようでありました。

● 草津市へのフィードバックについて
 草津市の13小学校においても独自の教育プランを企画・実施・発信され、特色をもった学校教育の実現に向けた取り組みをされるとともに、子どもたちが将来自立して社会で生きていくための基礎となる知・徳・体のバランスのとれた力を育む場としてALL草津で子どもが輝く教育のまちを推進しているところでありますが、今回の行政視察では、大変貴重な取り組みやアドバイスを教示いただくことによって、大変感銘を受けたところです。
 今回の視察で感じたことを下記のとおり、まとめさせていただきました。
 まず草津市では、後を絶たない「いじめ」の問題がありますが、東札幌小学校のように、積極的な道徳教育の実践を推進していくことが大切であるように感じました。子ども自身が「相手の立場や気持ちに置き換えて考える」「友だちと助け合い・協力し合う」心を、子ども自身が「見つめる場面」を作る時間が大切であるように考えます。
 次に、草津市の学校教育においては、電子黒板や各種教材を用いての授業を行い、楽しい解りやすい授業を目指し、指導いただいていますが、東札幌小学校では、教師は教科書に頼らず授業を進め、子どもたちは、教科書・ノートに書き写す事をせず、全員がうつむく事なく集中して楽しく授業を受けていました。こうした授業を進め、全ての子どもが「熱中」する授業を目指すためには、教師自身の力量が問われますことから、教師自身の成長が大変重要であります。そのために必要なことは、変革していくことであると指摘いただきました。
 東札幌小学校では中易校長のリーダーシップにより、全ての教員に対し、子どもに対する考え方や連携・指導のあり方が行き届いた学校のように感じました。是非とも、草津市の学校教育においても強いリーダーシップのもと、教師のレベルを競い合えるような取り組みを願いたいものであります。
 また、東札幌小学校では、一日の学校生活時間を子どもたち中心にして、細かく分析し、いかにして子どもたちが明日の登校が待ち遠しいと感じる学校となるか、色々な取り組みを通じて研究されていました。その成果が、視察で拝見しました元気で明るい子どもたちの様子に表れていたものと感じます。
 ぜひとも草津市の小学校においても、もう一歩踏み込んだ特色ある取り組みをお願いしていきたいと考えます。
 
以上、たくさんの実りある視察を通じて得た知見を今後の草津市の教育に活かしてまいりたいと思います。

報告者  行岡 荘太郎
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