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活動記録>平成26年度行政視察 8月4日(月)
■平成26年度 行政視察

公共交通政策 「連節バス・コミュニティバス」について

研修視察日 平成26年8月4日(月) 12:30〜15:30
視 察 先 東京都町田市
町田駅から山崎団地センター間の連節バス乗車
受入担当者 都市づくり部 交通事業推進課長  野田 好章 氏
参加者 草津市議会会派 草政会
 清水 正樹、竹村 勇、 西田 剛、 瀬川 裕海
 棚橋 幸男、奥村 次一、中嶋 昭雄、行岡 荘太郎
草津市議会会派 あおばな
 中島 一廣
● 視察の目的
市民の交通利便性の向上、渋滞の解消、交通不便地の解消等、様々な交通政策の課題解決に向けた各種の公共交通サービスの取り組みを学ぶ。
 また、草津市において導入を検討されている連節バスに実際に乗車することによりその現状を知る。
● 視察の概要
◆概要と特色
 東京都区部の南西30 - 40km圏に位置し、新宿から直通電車で30 - 40分程度という好立地で、多摩川以南に位置する商業都市で、市域の大部分が多摩丘陵に属し、地形的には同丘陵の北部、相模原台地の北東の縁であり、ほとんどが丘陵地帯である。
 人口は現在426,987人の中核都市で、東京都内の市町村では八王子市に次いで2番目に多い市で、東京都に位置する自治体としては島嶼地域を除くと最南部に位置して、国道246号・東名高速道路と国道16号(横浜線)が交差し、日本で唯一、3つの政令指定都市(横浜市・川崎市・相模原市)に接して東京都側から神奈川県側に突出したような形である。
 1960年代初頭より旧公団・公社等による団地開発で、急速に開発が進み、東京都区部郊外のベッドタウンに発展し、団地住民は町田市の人口総数の1割以上を占めている。
 市内各所では農業も行われているが、繁華街で、百貨店や専門店等が多く林立する一大商業ゾーンとして著しく発展、商業都市の一面も持ちつつ、バブル経済期以後には、東京都区部からの私立大学や短大、高校の転入が進み、市内の東部の玉川学園前駅周辺は、幼稚園から大学まで一貫教育の玉川学園を中心に住宅地が広がる学園都市でもある。
 しかし、旧来からの狭い道路や行き止まりなど、山や丘の両面から開発された場所の道路未接続も多く、未拡幅区間がボトルネックとなり、渋滞を引き起こし、整備が遅れているところもあるが、「車椅子で歩ける街づくり」を進める政策などで社会福祉が充実している市でもある。
町田市は2006年2月に交通マスタープランの策定で、基本目標の一つに公共交通施策を掲げ、基本的な視点と基本目標で誰もが公共交通を使って不便なく移動できる街にすることを推進され、11月には町田市交通マスタープランを設置し、2007年1月に路線バス分科会を設置され、連節バス導入の必要性について、検討を開始され2012年5月28日から実施運行に取り組まれた。

◆視察事項
公共交通政策 連節バス・コミュニティバスについて
○公共交通における連節バスの導入について
 2012年5月28日から、東京都内で初となる連節バス「ツインライナー」の運行を始められた。(他3路線の計4車両を導入)
 運行区間は、突出してバス利用が多く、バス系統も集中し、昼間の12時間で約1200台のバス流入で、バスが連なっている運行状況が発生して、特に朝夕のラッシュ時には道路混雑と相まって、バスの定時性の確保も難しい状況である。
 利用者が多く急行バスが運行しているところを視察し、下記路線の乗車体験を行なった。
導入路線  山崎団地センターから町田バスセンターまでの約4.6Km
バス停 5個所
運 賃 大人170円〜230円、 小人90円〜120円
運行便数 平日、町田バスセンター発、午前9:37〜午後10:02の28便
山崎団地センター発、午前6:22〜午後4:15の22便
2013年3月16日から、土曜日、休日も、午前9時台から午後4時台の間に6往復の運行。
連節バス ノンステップ連節バス「ツインライナー」 (ドイツ メルセデス・ベンツ製)
定  員 129名(座席44名、立席84名、乗務員1名)大型バスの2倍
車  体 全長18m、全幅2.55m 、全高3.07m
平面床長さ15m、ドアは通常バスの約2倍の大きさ

◆導入による効果
  • 連節バスの運行導入で、同区間のバス運行回数を約23%減少(535便→410便)。また、40km/h走行時空間占有率(通常バス長さ10.5m)の2台分の車間距離の61.5%が削減でき交通渋滞の改善に寄与できた。
  • 渋滞緩和とCO2排出量が年間で約23トン削減(2?のペットボトル約600万本分相当)
  • バス車内にバス到着予測時刻と町田駅で接続する鉄道(小田急線)の情報を表示するディスプレイ2台(前後部)が設置されていて、利用者の利便性を高めている。
バス会社 神奈川中央交通株式会社
バス購入金額  バス1台 約6400万円(因みに通常のバス約2400万円)
国補助率 1/3(社会資本整備総合交付金)
市補助率 1/4(収支は考えない) 残りは、バス会社が負担
   *連節バスの運転免許証は、大型二種免許で運転可能とのこと。
〇コミュニティバスの導入について
 町田市では、連節バスの他に1997年11月から「まちっこ」相原ルートの運行、1999年10月から「まちっこ」公共施設巡回ルートの運行、2005年3月から玉川学園コミュニティバス「玉ちゃんバス」北ルートや、2007年3月からは玉川学園コミュニティバス「玉ちゃんバス」東ルートと、コミュニティバス「かわせみ号」成瀬駅ルートを運行開始しておられ、ダイヤの改正を重ねて、コミュニティバスの利便性を高められている。
いずれも、バス購入方法は連節バスと同様である。市においては、収支面は考えていないとのこと。
● 視察を終えて(所感)
  町田市が連節バスを運行するための対策は、先ず国土交通省や警視庁、また公安委員会や東京都の指導に対する改善〜整備をクリアして、民間交通会社との協力体制なども整備した上で、バス運行に関係する方々の協力によって、実現の運びに繋がっていきました。
 草津市で試行するルートを考えると、南草津駅の東口から立命館大学BKCまでで運行計画ですが、基本的には連節バスは前進のみの走行だそうです。
 駅から目的地までの走行で交差点での右折、左折が4ヶ所あり、交差点の改良や停止線(対向車線も含む)の見直しは勿論のこと、交通不便地域からの自家用車による送迎で、駅周辺道路の渋滞も含めた安全面も当然のことで考慮すべきであると想定します。
 一番の問題であると考えられるのは駅前のロータリー部分で、現状のバス停の位置とは別に専用のバス停が必要であるとすれば、公安委員会や警察が求める連節バスの運行条件に改善し設置ができるのかという点も気になるところです。
 運行時間帯も、現在、試行が検討されているルートが立命館大学周辺エリアであることから、利用者が通勤通学の方であり、朝夕のラッシュ時のみが多く利用されると想定され、本数と時間も十分に協議が必要であると考えます。
 こういったことから、試行までには課題が山積みであり、また、費用対効果の点も行政の判断を明確にする必要があると考えます。数々の課題をクリアし、運行可能となれば、町田市での運行開始による実質効果面は、草津市でも十分に現れるのではないかと考えます。


※連節バス
  都内で初めて、町田市が連節バス運行を開始された。

報告者  棚橋 幸男
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